top of page
suclalose
"手に響くシャッタ ー音、手のひらの上で浮かび上がるとっておきの瞬間。
壁にピンで飾ってみたり、友人と分け合ったりする楽しみ。
リアルな形として存在するからこそ、アナログはリアルなコミュニケーションにつながる。"
"The ln possible Project(現 Poraroid社)


























ポラロイドはその場で撮影し現像されるため、「リアルなコミュニケーション」が生まれると言われる。
しかし、ポラロイドはバーチャルの画面の中で直接撮影をすることはできない。
ある時、VRchatで出会った人物と親密になり、現実で会うことになったことがある。
しかし、実際に会った瞬間、バーチャルで感じ取っていた印象と実際の現実の姿とのズレをどことなく感じてしまった。
そこからそれとなく交流が少なくなり、そのまま連絡が途絶えてから2年が経つ。
バーチャルな相手の身体は確かに私にとってリアルな感触として存在していた。
だが、現実で会い触れた時、その乖離が相手を別の存在にしてしまった。
存在しないものの方が、かえってより身近に感じることがある。
ポラロイドの「アナログはリアルなコミュニケーションにつながる」。
私は当時その人物のアバターを撮影した写真の肉に、複写したポラロイド膜の皮膚を貼ることで、確かに感じていたその身体を形作る。
bottom of page